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第2回 野口聡一さん 宇宙飛行士

2008年1月13日

インタビュアー 丸山貴宏

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野口聡一さん
  • PROFILE
    野口聡一(のぐち・そういち)
  • 1965年神奈川県横浜市生まれ、宇宙飛行士。
  • 東京大学大学院修士課程修了後、1991年に石川島播磨重工業に入社。航空宇宙事業本部に所属し、ジェットエンジンの設計及び性能試験業務を担当。
  • 1996年にNASDA(現JAXA)が募集していた宇宙飛行士候補者に選定されて入社。NASAが実施する第16期宇宙飛行士養成コースに参加。
  • 1998年にNASAよりミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者)として認定。ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターにおける基礎訓練コースに参加。
  • 2001年、スペースシャトルの搭乗員に任命。2005年7月26日から8月9日、スペースシャトル「ディスカバリー号」によるミッションに参加。スペースシャトルの安全確認のため、打上げ時の外部燃料タンクのビデオ撮影を行うとともに、3回の船外活動のリーダーとして活動。3回の船外活動の延べ時間は20時間5分。ディスカバリー号は13日21時間32分の飛行後、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地に着陸した。
  • 2007年、国際宇宙ステーション長期滞在クルーのバックアップクルーに任命され、現在訓練中。
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2008/1/5

「きぼう」への、さらなる挑戦

2008/1/13

「きぼう」への、さらなる挑戦。

2005年7月26日、いよいよ野口さんの「宇宙への旅」のカウントダウンが始まった。「何ものかが手を伸ばしてシートごとつかんで持ちあげていくような感触」の中、野口さんは夢の宇宙へと飛び立っていった。肺が押しつぶされてしまいそうな苦しさに耐え、約8分後のエンジン燃料停止後、野口さんを待ち受けていたのは、周囲のものがすべて踊り出す無重力と、数々の任務と、そして、宇宙から見る青く光る美しい地球だった。そして無事地球へ帰還すると、野口さんは、また新たな挑戦へとかりたてられていった──。

「熱さがあるからこそ、現状で満足せず、違った頂点を目指そうという意志が強固なものになる」

丸山:
実際に宇宙に飛ばれ、夢を達成された野口さんですが、さらに今度は、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に長期滞在するという新たな挑戦のために準備を開始されています。そのチャレンジャースピリットを、私たちは畏敬の念を抱いて見守りつつ、ご成功をお祈りしています。
野口:
「3年前、実際に宇宙へ飛び立つ前までは、帰ってきたら何をするかということは、まったく考えていなかったんです。目の前のことに一生懸命で、ワンステップずつ上がっていこうとしていた感じでした。ところが、任務を終えて地球に帰還したとき、最初に感じたことが、『もう一度宇宙へ行きたい!』ということだったんです。僕は、同じことのくりかえしは、あまりしたくないと思っています。どうせやるなら、今度は長期滞在という、新しい挑戦がしたかった。結果はわからないですけど、一つ一つの仕事で期待に報いていけば、チャンスを呼び込んでいけると信じています」
丸山:
今の30代、40代はクールで、無我夢中になって何かに挑むという「熱さ」を、ともすると格好悪いものと思ってしまうような傾向があるようにも感じられます。
野口:
「熱さがないと、何事にも挑戦できないと思います。熱さがあるからこそ、現状で満足せずに違った頂点を目指そうという意志が、強固なものになるのではないでしょうか。最初から冷めてしまうのではなく、まず、好きなことに熱中してみる。そして、熱くなりすぎてしまうと周囲が見えなくなってしまうこともあるから、その反作用として、熱い自分を後ろから見ている感覚も必要になる。熱さがなければ、自分自身に変化が起きにくいと思います」
丸山:
最後に、今、転職を考えている30代、40代に、力強いメッセージをお願いします。
野口:
「まずは、今の自分の姿を鏡に映し、自己評価をきちっとする。そのうえで、何をやりたいのかという意志をしっかりと持っていればいいのではないでしょうか。おそらく若い頃は、自分の姿が貧弱に映ることもあるはずです。できることが少ないし、自信もない。それでも、やりたいことをやり遂げる! そんな気持ちがあるかどうか。それもふまえての姿ですよね」

<了>

構成/平山譲

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